「ゆっくりしてね」って、ずっと誰かに言って欲しかった。お寺図書館で感じたこと。

  • LINEで送る

先日ご紹介したMaMan KYOTO主催の『お寺図書館 vol.3 ~絵本ときどきごろ寝~ 』が京都の天性寺で5月18日(木)に行われました。Facebookでしか告知していないのに、毎回クチコミで定員がいっぱいになるというMaMan KYOTOのイベント。クチコミだけで人が集まるのは何故なんだろう…、そんな疑問も抱きつつ私もワクワクしながら『お寺図書館』に参加してきました。

広~い畳の上には300冊もの絵本がズラリとならび、由緒あるお寺の一室が“図書館”に大変身! 奥に見える美しい中庭の窓から爽やかな風が入り込み、「気持ちいいね~」とママやパパに話しかけられながらゴロゴロするあかちゃん。お気に入りの絵本を大事そうに持つこどももみんなイキイキとした表情でした。

こどもとの“大変”が軽減できる場所

参加されていたママにお話を聞いてみると、京都はもちろん大阪や滋賀(中には福井!)から来た方もいらっしゃいました。お友達に誘われて一緒に来た方、楽しかったと聞いて来た方、知り合いがFacebookで「いいね」をしているのを見て来た方など、やっぱりみなさん誰かからの“おすすめ”がきっかけで参加されたようです。

「ハイハイしかできないので公園あそびはまだ大変だし、こんな広い屋内スペースでゴロゴロできる場所は本当にありがたい。」

「絵本は好きだけど図書館は何かと気を遣うので、ここなら気兼ねなくこどもと過ごせるかな、と思って。授乳やオムツ替えスペースがあるのも助かる。」

「家にずっとこどもと2人きりだと、ささいなことでイライラしちゃうので、こうやって家ではないどこかで自由に過ごせるのがすごく嬉しい。」

そんな参加者のママたちのリアルな声。確かにそうですよね。公園あそびがまだ難しかったり、授乳やオムツ交換に気を遣ったり、家にいるとストレスを発散しづらかったり…こどもとの生活は“楽しい”と一緒に“大変”もついてくるもの。

でもこの『お寺図書館』なら、その“大変”が軽減できるのだと思います。同じ小さなこどもを持つ親同士だからこそ分かり合えることがあるだろうし、その日限りのコミュニティだからこそ気兼ねなく穏やかな時間が過ごせるのかもしれません。

“絵本”“人”一期一会の出会い

参加された方に話を聞いていると、本日の特別企画が始まりました。まずはインドネシアから来日されているサリーさんのこども向けあそび歌。「①お母さん ②お父さん ③兄弟 … みんな大好き」というインドネシアでは有名な数え歌なんだとか。リズムカルな曲調でみんなそれとなく楽し気にサリーさんの真似をしながら歌っている姿が微笑ましかったです。

次は絵本の読み聞かせ。インドネシア語と英語の絵本を包み込むような優しい口調で読んでくださいました。カラフルで楽しい仕掛けもある絵本にみんな釘付け。「言葉が分からなくても絵から伝わってくるものがある。ストーリーを想像したりして(笑)それが絵本のいいところですよね。」とサリーさん。京都のお寺でこんな素敵な異文化に触れることができるなんて!こういうちょっとした非日常感もリフレッシュするいい機会になると思います。こんな一期一会の素敵な出会いがあるのも『お寺図書館』ならではなのではないでしょうか。

少しフリータイムを挟んだ後、次の企画「マイ先生による手遊び&読み聞かせ」タイムに。このマイ先生は、MaMan KYOTOのメンバーである永井舞さん。現在育休中ですが小学校の先生をされているだけあって、こどもや親の気持ちをつかむのがとてもお上手!

美味しそうなフルーツをいっぱい食べちゃう楽しい手遊び。みんなで一生懸命グルグルかき混ぜながらつくるカレーの絵本。そして有名な『はらぺこあおむし』も巨大絵本でちょっといつもと違った雰囲気で読み聞かせ。どれも参加者みんなでワイワイ言いながら会場が一体となって楽しめたのは、永井さんのゲストを巻き込む素敵な力なんだろうな~。

“ゆっくりできる”は親にとって最高の贅沢

すっかりお腹も空いたところで、ちょうど時間はお昼ご飯タイム。こどもたちやママ・パパは持参のランチやお菓子をむしゃむしゃ。飲食スペースも同じ部屋の一角にあるので、いつでも好きな時に食べられるのが嬉しいですよね。こどものお腹が減るタイミングってその日によって違ったりしますもん(笑)

お部屋が退屈になっちゃって、外に出て広い境内でお散歩する親子もチラホラ。この日は爽やかな気候だったので、それもまた素敵な時間の過ごし方。

「思い思いに自分のペースでゆっくり過ごせるのが、なんかすごく贅沢(笑) ありがたいです。」

そう言うママの声と心からリラックスしている笑顔が、とても印象的でした。

『お寺図書館』では、ママやパパが楽しそうにおしゃべりしたり、こどもたちがおもちゃで遊んだり、昼寝したり、絵本を見たり、中庭を眺めたり、踊ったり、歌ったり、ぐずったり、こども同士の小さなケンカもあったりしたけど、それもよし。それでいいんだと思います。

「ゆっくりしていってください。」

受付の時にMaMan KYOTOのメンバーの方々が参加者に掛けていた言葉。きっと無意識に掛けている言葉だと思いますが、育児中のママやパパには一番うれしい言葉なのではないでしょうか。

小さいこどもとの生活って、ゆっくりはあまりできないかな。こどもが昼寝をしている間に家事をパパッと済ませなきゃ!だし、外にこどもを連れ出しても公共の場は何かと人の目が気になってゆっくりするのは難しい時もあります。

でも『お寺図書館』なら気兼ねなく“ゆっくり”できる。親がリラックスできる環境が整っているのだと思います。これ、親にとってはとても大切なことなのかもしれません。子育てに休みはなく、何かと慌ただしい毎日ですもんね。

こどもの気分は親でも分からない時があります。急にぐずったり、急に寝ちゃったり、急に「お腹すいた!」って言いだしたり。そんな時でもこどもの気持ちに寄り添える環境があることで、親のストレスも軽減されるのだと思います。『お寺図書館』やMaMan KYOTOが開催する様々なイベントが人気のワケは、きっとそこにもあるんだと感じました。

心のオアシスになるための居場所づくり

今回の『お寺図書館』には約30組の親子が参加してくださったそう。ほぼ定員いっぱい。MaMan KYOTOは『お寺図書館』以外にも様々なイベントを企画・開催しています。

『てらまる』(お寺マルシェ)では本堂で音楽を楽しんだり、こどもが小さくても親が楽しく買い物できるよう天性寺の敷地内に手作りベビーグッズ店や老舗の八百屋さんなど約10店舗ものお店を集めてその日限りのマルシェを開催したり、

『English寺』では天性寺にネイティブの先生をお招きして絵本(英語)の読み聞かせや、英語でキッズヨガなどこどもにも気軽に英語に触れる機会を提供したり、

『“ママの毎日”ブロガーLICOさんとの子育てhappyお話会』では人気育児ブロガーのLICOさんをお招きして育児に関する座談会を開き、親の気持ちをやわらげたり、

どの企画もMaMan KYOTOのみなさん自身が思う「あったらいいな」をカタチに変えているものばかりなんだとか。メンバーそれぞれ違った仕事に就きながら小さなこどもの育児に追われバタバタな毎日。気が付くとこども中心の生活になってしまうけれど、親だってもっと今を楽しみたいし、ゆっくりしたいし、心に余裕がほしい。そう思っているそうです。

「ママやパパが喜ぶ場所。親のための居場所をつくりたい。」

メンバーのみなさんが口を揃えて言っていた言葉。

こどもと向き合う時間は大切な時間だとわかりつつも、ずっと親と子だけだと息がつまりそうになる時だってありますよね。必要以上にイライラしてしまったり、こどもに優しくしたいのに心に余裕がないとできなかったり。私もそうです。

そんな時、親の心が安らぐ居場所があれば、気軽に親同士で話し合える居場所があれば、こどもとの時間を自然に楽しめるのではないでしょうか。気を遣わず、のんびり過ごせる場所があるだけで、慌ただしい日常(育児、家事、仕事)を前向きに過ごそうと頑張れる活力がわいてくるのかもしれません。

MaMan KYOTOのイベントは、どれも親の心のオアシス的存在なんだと感じました。だから、クチコミだけで人は集まってくる。それだけ、みなさん(メンバーも参加者も)子育てに一生懸命なんだと思います。

私も元気をもらいに、またMaMan KYOTOのイベントに参加したいと思います。

MaMan KYOTOのメンバー(左から當麻さん、柳原さん、岡田さん、永井さん)

 

【フェイスブック】

https://www.facebook.com/mamankyoto