「周りにもこども連れがいるとほっとする」という親の声で気づいたこと。

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早いもので季節はもう梅雨。ジメジメが続くのは嫌ですが、京都では昔から「衹園祭が終わったら梅雨明け」とよく言われています。益々衹園祭が待ち遠しくなりますね。京都の伝統文化が息づく祭まで、あと1ヶ月ほどとなりました。

オヤノミカタレポートで紹介してきたコドモト主催のプロジェクト『こどもと行こう!衹園祭』の準備も着々と進んでいるようで、去る6月5日(月)に開催されたプレ親子ツアーに私も参加してきました。

祭中は山鉾が見られる中京区や下京区を歩くツアー

まだ山鉾は建っていないけど、実際の親子ツアーのルートを歩いてみよう!というもので、当日は10組ほどの親子とマスコミ関係者が集まり、総勢50名ほどで決行となり大賑わいでした。まだ数ヶ月の赤ちゃんを抱っこするママ、ベビーカーを押すママ、我が子と手を繋ぐママなど参加スタイルは様々。

コドモト メンバーの山本安佳里さんと早川美咲さんも我が子と一緒に参加しながらみなさんを誘導し、子連れの団体でも安全な道か、こどもに負担のない内容か、実際の所要時間はどれくらいなのか、親子に無理なく楽しんでもらえるように取り組む真剣な姿が同じ親としてかっこよく見えました。

まだ山鉾は建っていない状態でのプレ親子ツアーだったのですが、意外と知らなかった「山と鉾の違い」や「山鉾が建つ礎石の存在」など、衹園祭の研究者である八木透さん(佛教大学 教授)、大嶋博規さん(衹園祭山鉾連合会理事)、小林孝夫さん(佛教大学 研究員)たちのわかりやすい解説付きツアーだったので、親や小学生のこどもたちは興味津々。

まだ小さなこどもたちにはお散歩気分だったかもしれませんが、祭当日に本物の山鉾を間近で見上げることできっと何かを感じ取ってくれるのではないでしょうか。後祭7月22日(土)・23日(日)の午後に開催予定という親子ツアー本番でも、衹園祭が何倍も楽しくなる解説付きになるそうなので、今から楽しみです。

親子ツアーの最後は460年の歴史がある京町屋「ちおん舎」にて、家主である西村吉右衛門さんから休み山である「鷹山」のお話や衹園祭に対する想いなど貴重なお話を聞かせて頂くことができました。「祭を中心に人の繋がり、成長を感じられることが嬉しい。」という西村さんの言葉が印象的でした。

親として改めて感じた3つのこと

私もプレ親子ツアーに参加して、親として改めて感じたことが3つあります。

まず1つ目は、ベビーカーでの移動はやっぱり大変!ということ。路駐車を避けようと内側へ入ろうとしても、段差があってベビーカーではスムーズに進めない!という状況をよく目にしました。祭当日路駐車はありませんが、山鉾がある人混みの中でのベビーカーは難しいだろうな、と正直感じました。

コドモトが7月15日(土)・16日(日)に綾傘鉾の近くにあるマスギビルで実施する「ベビーカー預かり(500円/台)」が衹園祭を安全に楽しむ、周りの人にも配慮する、という点で必要なんだと思います。

2つ目は、こども向け休憩場所の必要性。この日は天気が良かったこともあり、こどもたちは立ち止まりながら合間に水分補給をしていましたが、涼しい場所での休憩が7月にもなれば必須だと感じました。

コドモトでは飲食店や商業・公共施設の協力を得て、衹園祭で賑わうエリアに約20か所の「こどもステーション」を設置予定、とのこと。涼しい室内で座って休憩したり、おやつを食べたり、一息つくことができるそう。また、オムツ替え・授乳スペースもあるそうなので、小さなこども連れでも安心して京都の伝統祭事を楽しむことができそうです。

また、7月16日(日)には「こどもステーション」のうちの1カ所でモーハウスさんの授乳服の無料レンタルも行う予定なんだとか。ケープがなくても肌を露出することなく、かつスムーズに授乳ができる、というモーハウスさんの授乳服。人目を気にせず、どこでも(歩きながらでも!)ストレスなく授乳できるそう。

3つ目は、特にママは親同士の繋がりや親子のコミュニティをどんどん活用したいと思っている、ということ。

「周りにもこども連れがいると、なんかほっとする…」

プレ親子ツアー中に、ママがポロッと発した一言。親はこどもと衹園祭を楽しみたいと思ってはいるけど、一人では不安。でも、自分以外にもこども連れがいてくれることで心強くなるのだと思います。

人混みにこどもを連れていくのは、親にとっては一苦労。ぐずって周りに迷惑をかけたらどうしよう…と人目を気にしてしまうと思います。でも子連れのコミュニティなら、例え少人数でもみんなが理解者というか、味方というか、こども特有の急なハプニングにも周りの親がフォローしてくれる、そんな安心感が生まれママやパパを安心させてくれるのではないでしょうか。

私たち親がおでかけしにくい理由は…、実は心理的な部分が大きい、ということに改めて気がつきました。

こどもと来ても大丈夫!その言葉が、その環境が、親の気持ちを和らげる

こんな参加者のママの声もありました。

「こどもと一緒に衹園祭に行きたいと思っていたけど、なんとなく連れて行きにくかった。大人が楽しむもの、というイメージがあったから。でも本当は、子供にも本物の伝統文化を間近で見せてあげたかった。」

「ちおん舎」にて休憩&意見交換

衹園祭は子連れタブーだなんてルールはないけれど、なんとなく行きにくい…。そう思っている親は多いのかもしれません。

でも「こどもと来ても大丈夫!」「こどもと楽しめる衹園祭がある!」と言われることで、その環境が整っていることで、親の気持ちは軽くなり、出向くハードルがストンと下がるのだと思います。

こどもに伝えたい“感動のタネ”、繋げることで刻まれる歴史

コドモトの山本さんと早川さんがこども連れの衹園祭で実際に感じた不安やストレス、それを無くすことで多くの親子に祭を楽しんでもらえるはず!と立ち上がってまだほんの10ヶ月。ですが、その想いに賛同する人が集まり、人が人を繋げて、いまでは当初予定していたよりも大きなプロジェクトとなっているんだとか。

「一人ひとり共感して頂ける方と繋がっていくことで、プロジェクトの広がりが生まれていく。それぞれの出会いやサポートをこれからもずっと大切にしていきたい。」

『こどもと行こう!衹園祭』プロジェクトが本格的に動き出して間もない頃、山本さんと早川さんかおっしゃっていた言葉です。一人ではできないことも、同じ想いをもった人が集まれば課題を乗り越えられる。

衹園祭が京都を、日本を代表する伝統祭事として人々を魅了して受け継がれてきたように、人の本物(本気)の想いは人の心を動かし、持続可能な取り組みとして多くの人や町を巻き込みながら成長し続けるのだと思います。

プレ親子ツアーに参加したみなさん

こどもに“感動のタネ”を託すため親としてできること、衹園祭を愛する者としてできること、それぞれが一生懸命で、改めてコドモトの取り組みのあたたかさ、本気さに心が動かされました。

こういう人の本物の想いがあるから、次の世代を担うこどもにも想いが届き、伝統文化と称させる衹園祭の歴史がこれまでも、これからも、時を超えて刻まれていくのだと感じる一日となりました。

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『こどもと行こう!衹園祭』

■キックオフイベントのお知らせ■

【日 時】

6月24日(土)11:00~15:30(開場10:30~)

【場 所】

mumokutekiホール(ムモクテキビル3F)

<スケジュール>

・第1部 11:00~11:45

企画説明会

・第2部 12:00~14:00

交流会(参加費 大人2,000円)※要事前申込

・第3部 13:00~13:30

八木透佛教大学教授×コドモト トークライブ

・マルシェ 11:00~15:30

企画説明やトークイベントのほか、『こどもと行こう!衹園祭』を応援してくださっているお店のマルシェがあります!個性あふれるお店がいっぱいです!

詳細はフェイスブックをご確認ください。

https://www.facebook.com/kodomoto.go.gion/

入場無料、入退場自由のイベントです。

授乳・オムツ替え・キッズスペースあります。

あかちゃん・こどもも一緒にどうぞ♪

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