【きむ×LICO対談・前編】伝えたいことを伝える。ポストカードも、ブログも、始まりは同じだった。

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今回は、2017年10月に開催された「オヤノミカタフェスタ」の第2部イベント・トークライブの様子をお伝えします。ゲストは、世の中にエールを送り続ける「詩人きむ」氏と「ママブロガーLICO」氏です。

トークライブのテーマは『僕が、私が、エールを送り続ける理由』


きむ(木村行伸)氏
詩人・いろは出版株式会社代表。言葉の力をきっかけに会社をつくり日々、新たな可能性を求め、仲間と一緒に今日も楽しく挑み続けている。


LICO 氏
70万人が共感したアメーバオフィシャルブロガー。心に寄り添う優しい文面で、多くの支持を集める。著書に「不安なあなたがゆっくりラクになるメッセージ」など。

進行役は、オヤノミカタ松井です。


「伝えたい」が生まれ、あふれだし、ひろがる…その軌跡とは

松井:まずはきむさんにお聞きします。いろは出版を立ち上げられたのが20歳の頃と伺いました。何度か会社にはお伺いしていますが、本当に素敵な社屋ですね。会社を立ち上げる前は、路上でポストカードを売られていたんですよね。きむ:はいそうです。京都の寺町でポストカードを売っていました。

松井:その時はどういう思いで始められたんですか。

きむ:自分でポストカードを作ってみて、友達に配ってみたら「いいやん」と言ってくれて、よろこんでもらえたので、じゃあ知らない人にも見てもらおうと思って路上販売を始めました。そしたら、割となんの苦労もせず、路上で人気者になりまして(笑)

松井:自分でも想定してなかったくらい?

きむ:そうですね。本当にたくさんの人に来てもらいましたね。

松井:それからはロフトでしたっけ。

きむ:路上で喜んでもらって、その後は、京都のINOBUNさんにポストカードを置いてもらって、人気が出て、その後は大阪のLOFTさんに置いていただきました。
そちらでも人気が出て、その後は、神戸の東急ハンズさんに置いてもらって、また人気が出て…という風に、ポストカードがたくさんの人に喜ばれて、本当にありがたかったです。

松井:いろは出版という会社では本や雑貨、似顔絵の事業もされていますね。これらの事業は、どういう感じで広がって行ったんですか。

きむ:僕は「伝えたいことを伝える」ことで生活していけるなんて、ありがたいことだなあと感じたんですね。誰かに届けたい想いがあって、自分で作品にして、届けて、いいと言ってもらえて、お金も入ってくるなんて。だから同じように作るの事が好きな子とか、届けたい思いがある子たちを集めました。それがチームになって、どんどん広がって行ったという感じですね。

松井:それがあの岩倉にある素敵な社屋に繋がるんですね。

きむ:素敵な社屋というか…社員の中にいい空気が流れてるんですよね。だから素敵に感じてもらえたんじゃないかなと思います。

松井:私もここで働きたいなと思いました(笑)

「社長が愛される会社」いろは出版の、愛すべき会社づくり。

松井:きむさんの会社がすごく素敵だなって思ったもう1つの理由、きむさんが社員の方にめちゃくちゃ愛されてるなということです。社員の方がきむさんのことを話す時めっちゃ嬉しそうに話すんですよね。
なので初めてお会いするまでに、一体どんな方なんだろうと、すごく興味が湧いたんですよね。本当にワクワクしました。これってどうしてなんでしょう?

きむ:いや、それは僕も社員のことが好きなので、好きでいてくれてるんじゃないかなって思います。

松井:愛し愛される関係ということですか。

きむ:採用の面接をさせてもらうんですけど、僕の基準は、「愛せるか」というとこで決めてます。
自分はこの人を愛せるかって。

松井:凄いですね。「愛せるか」が採用基準。

きむ:だって、人生の中で働く事に多くの時間を占めるので、愛せる人たちと時間を共にしたいでしょう。会社がどんなに大きくなったとしても「この子のことを思って何かを決めていきたいな」って思えます。
僕は、社長なんで、僕の決定が人に与える影響は大きい。責任があります。だから何かを決断する時、好きな子やったらちゃんと、その子のことを思って考えて決断できるんじゃないかなって。僕の会社には、好きな子しか入ってもらわないって決めてます。

松井:だからそういう素敵な会社になるんですね。

きむ:でもみんなで、いい会社を作っていこうという思いでやっているんで、みんな愛があって仲間のことを大事に思って、お客様を大事に思ってやっているので、すごくいい会社だと思っています。でも、なまじ僕も不器用なんで、儲けるのが下手くそで…(笑)
そんな会社です。

自分の「当たり前」は、誰かの「新しい発見」。LICOさんの一歩。

松井:きむさんのお話の中に、「思いを届ける・伝える」ということを広げていきたいというお話が出てきましたが、LICOさんがみなさんに注目されるようになったきっかけは、ブログでしたね。

LICO:きっかけはわたしのブログの記事をたくさんの人にシェアしていただいて、そこから読者の方が増えて行ったという感じです。

松井:私も主夫をしていた時、めっちゃ読んでました(笑)LICOさんが、ブログを始めたきっかけを教えてください。

LICO:私は最初、mixiをやっていました。友達限定で、子どもにこんな声かけをしたら、こんな面白い反応が返ってきた、こんな面白いことを言った…というのを日記のような感じで公開していたんです。その文章を読んだ友達が「いいね」という反応をくれて。それから「どうしてそんな声かけをしようと思ったの?」と聞かれることが増えました。

松井:自分の子育てや、声かけの参考にしたい、という方が出てきたんですね。

LICO:はい。もしかしたら自分の中で当たり前に思っていることが、誰かにとったら新しい発見だったり、新しい方向だったり…誰かの何かの参考になるのかなと思いました。それがきっかけで、ブログを書き始めました。

きむ:僕と同じですね。

LICO:そうですね。まずはやっぱり、反応をもらえて、嬉しくて、誰かの役に立てるのであれば、続けていきたいという部分がありましたね。

松井:お二人とも「届けることで、誰かを元気にする」というメッセージを発信していますね。

きむ:不特定多数の人というよりは身近な人、出会った人に届けることを続けていけば、自然に多くの人に届くのかなと思っています。

松井:きむさんの詩は、確かにそうですね。ある特定の方がいて、その人に向けたメッセージを書かれていますね。

「伝え続ける」…その先で見つけた「夢」

松井:きむさんの「ドリームプロジェクト」についてお聞かせいただいきたいです。

きむ:あれは、1歳から100歳までの人の夢を集めた本なのですが、この本を作ろうと思ったきっかけは、僕自身の経験。
僕が、身近な誰かを元気にしたいとか、喜ばせたいと思ってポストカードを作っていて、それがいつの間にか、もっとたくさんの人に届けたいと思うようになって。そうやって、僕の夢がどんどん広がっていったという経験です。それまでは、「夢」って大きいものが夢なのかなと思っていたけど、身近なこととか、小さなことでも「夢」でいいやんと思ったんです。そしたら、きっとみんなにも「夢」がいっぱいあるんじゃないかって。
それで「夢は、何ですか」と聞いて、書いてもらう活動を始めて、それをまとめた本を作ろうということになったんです。

松井:1歳の夢ってすごいですね。

きむ:あれ実は、うちは息子なんです。息子が好きな色のペンを持って書いたぐちゃぐちゃの絵に可能性を感じたので、これは息子の「夢」やと思って載せました。完全に親バカなんですけど(笑)

松井:LICOさんは「夢」に対してはどう思っていますか?

LICO:私は、こうやって、皆さんの前でお話をするようになるなんて、夢にも思っていなかったですね。だから「夢」を思い描いて、たどりついたわけではない。でも目の前にある小さな一つ一つの積み重ねが、今日という日に繋がったと思っています。

きむ:人が気づかせてくれるんですよね。一生懸命生きてりゃ、人がいろんなこと教えてくれて、「あなたの夢はこれや」って気づかせてくれる。
僕も、詩人になろうと思って詩人になったわけじゃなくて、気がついたら詩人になっていたという感じなので。

松井:身近な人が気づかせてくれたと。

きむ:身近な人とか、これまで出会った人とかですね。
だって僕ずっと国語は赤点やったんで(笑)だからそんな過去を知っている人からは、「お前が詩人かぁ」と言われたりします(笑)

LICO:きっときむさんは、テストの点数では測れない、感性の部分が素晴らしいんだと思います。

松井:周りの人たちが、見えない部分を見てくれている面はありますよね。
一番近い人たちといえば「家族」になると思いますが、その辺りのお話も、お二人にお聞かせいただきましょう。


まだまだ続くトークライブ。

続きは【後編】にて。