一児の母となったモデル、犬伏まりさん「あなたの人生の真ん中を走るのは、あなた」前編

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元CanCam専属モデルで、現在は一児のママである犬伏まりさん。

2014年より「都市とつながりながら田舎で暮らす!」を生活のテーマに、徳島に移住。現在は、都心で芸能の仕事をしながら、地元徳島でお店を経営されています。

そんな犬伏まりさんとオヤノミカタ代表松井知敬さん、私大江のトークセッションをレポートします!

場所は、大阪のグランフロントにあるOpen Innovation Biotope “bee”(http://workmill.jp/bee/)。
株式会社岡村製作所が運営するオープンスペースで、様々な人たちが集まり、働き方や生き方の未来を共に描くための場です。

トーク前、松井さんが「なんとお呼びしたら良いですか?」と、少し緊張しながら問いかけると・・・

「犬伏さんでも、まりさんでも、なんでもいいです!ぶっしーでも全然いいですよ(笑)」

という返答が。
「え!いいんですか?!」 と、驚く松井さん。

モデルさんということで、少し緊張感で張り詰めていた空気を、一瞬で和ませてくれた犬伏さん…改め、ぶっしーさん。
とても気さくな雰囲気でトークが始まりました。

「カードを切る!」犬伏流、夫婦間のユニークなコミュニケーション方法。

松井:今日は夫婦間のパートナーシップについて、お伺いできればと思っています。ぶっしーさんって、依存しすぎない良好な夫婦の在り方を独自の視点で発信されていますよね。

犬伏:物事って、一枚のカードの表裏みたいに、捉え方によって大きく印象が変わるんですよね。それは、イコール言葉の選び方も同じ。相手に対して、自分が持っているカードの表を出すか、裏を出すか…それによって、人間関係がうまくいくかどうかが決まるんじゃないかなって思ってます。

松井:それはもちろん、夫婦関係においても言えることなんでしょうね。

犬伏:そうですね。例えば、あなた、優柔不断ね。と伝えるのか、あなたは優しいねと伝えるのか…旦那さんに言葉をかける時、カードの表裏、どちらを見せるのかで、夫婦関係も変わってくるんですよね。
で、ちゃんと、自分のカードを表で引けるようになれば、旦那さんのカードも表で受け取ることができるようになる。ポーカーをやっているみたいに(笑)

松井:ユニークですね!夫婦間のやりとりをゲーム感覚で捉えるなんて。

犬伏:相手が裏でカードを切ってきたら、おっ!裏で切ってきたなって(笑)相手のカードの受け取り方も冷静に受け取れたりするんです。もしここで、感情のままに、自分も裏で切ったら、売り言葉に買い言葉。そこでカーンってゴングが鳴っちゃう。ゴングが鳴っちゃったら、あとはファイト!するしかないですよね(笑)だから私は、イラっとした時こそ、相手のカードの受け取り方を変えてみるんです。

大江:私自身、相手の言葉で傷つきやすいところがあるので、そうやって、相手が切ったカードの受け取り方を、自分自身で決められるのはとてもいいですね!人間関係で悩んでいる人は、かなり気持ちが楽になると思います。真に受けない…って必要ですね。

松井:でも、なかなか、夫婦間では、そうやって自分自身を客観視して冷静にカードをきれないと思うのですが…最初から出来たんですか?

犬伏:いえいえ!人間関係においては、これまで何度も失敗してきましたし、擦り傷たくさん負ってきましたよ(笑)

ストレス続きだった過去。「なんで?」を自分に向け、光を見いだす。

松井:犬伏さん、ブログに次のようなことを書かれていますよね。「パートナーに期待をして、自分の思うようにいかなかったからって、勝手に相手の評価を下げる。これって、勝手に不幸になっているようなもの」これ、すごく真意をついているなと。

ようするに、コントロールできなくて当然の他人格をコントロールしようとして、無駄なストレスを溜めている状態。この考え方を手放せると、かなりラクになると思います。わたし自身、犬伏さんの言葉から気付かされました。

犬伏:そうですね。パートナーシップに限らず、ほとんどの人間関係において、それがとても大切だと思います。というのも、私自身、モデル時代は自分が商品で、チームの中でも、一匹狼でやってきたのですが、2014年に徳島に戻り、現在の夫の事業を手伝うようになり、一匹狼から突然チームのトップに立つことになったんです。そうしたら、毎日なんで?の連続。なんで、あの人は、こうしてくれないんだろう?なんでこれができないんだろう?って、毎日がストレスの連続でした。その結果、自分が壊れちゃったんです。

で、ある時、なんで?を自分自身にフォーカスしてみたんです。なんで?なんで?って人に強く当たる自分って、なんでなんだろうって。そこで気づいたのは、それって結局、こうじゃなきゃの殻に自分自身を押し込めていたせいだという事。
で、もう一度、自分自身が持っているカードを客観視して、そこから少しずつ、自分自身に甘いカードを出してあげることができるようになったんです。

松井:なるほど。環境で思考は生まれ、経験が思考を作るといいますしね。まさに、生活する中でトレーニングを積み重ねてきた結果ですね。

「あなたのために」という束縛からの解放。価値観が180度変わった瞬間。

大江:ブログにも書いてありましたが、ぶっしーさんは、絶対に子どもに言わないと決めている言葉があるんですよね。

犬伏:「あなたのために」です。絶対子どもには言わないでおこうって決めてます。

大江:そう決めているのには、何か理由があるんですか?

犬伏:実は私自身が、母からそう言われ続けて育てられてきたんです。まりちゃんのために…まりちゃんのために…って。長女の私は、母からそう言われるたびに、お母さんは私のために頑張っているんだから、その期待に応えなきゃ、頑張らなきゃって思っていました。反抗期を迎えることなく、ずっといい子をしていたし、お母さんの1番の味方でいることが何より正しいと信じていたんですよね。

当時、私の父はずっと単身赴任をしていて、母1人で子ども3人を育てながら義両親と同居していました。だから、母は長女の私を味方にして、頼るしかなかったんだろうなって、振り返ってみてそう思いました。だから、ずっといい子だった私が成長して、自分の手が届く範囲から離れていくのを見たくなかった。

でも、私が二十歳くらいの頃に、父が赴任先から帰ってきたんです。数年ぶりに我が家に帰ってきた父は、新婚当初のように母を大切にしていました。そしたら、ずっと依存してきた娘に対する、母の視点がガラリと変わった。頼るべき存在はやはり父で、私ではなかった…唯一の存在だった私は父の存在が近くなることで母の理想から必要とされなくなったんです。

えっどうして?って、ものすごくショックで悩んで、そのことを友人に話したんです。そしたら、

「お母さんも女性なんだし、そうなって当然だよ」

って。
え!?なになに?どういうこと?って頭の中ハテナでいっぱい(笑)

でもその友人の言葉のおかげで、やっと気づくことができて、やっと自立することができたんです。
私は、誰のものでもないし、誰のために生きるわけでもないって。

大江:その時、価値観が180度変わったんですね。

犬伏:本当にそう!でも、誰かのために生きるって、結局は、エゴ。母の思う通りに生きることは、私が勝手に母に期待をさせていたんですよね。それって、自分が苦しんでまですることじゃなかったよねって。そのことがきっかけで、相手の視点に立って、そこから自分がどう動くか…という考えに変わったんです。

松井:親子関係って、そういうところでこじれると、なかなか修復できない人、多いですよね

犬伏:そうですね。でも結局私の場合、親の愛の受け止め方が、ねじれていただけなんですよね。じゃあ、自分が受け止め方を変えれば、そのねじれは無くなるよねって。自分がねじれていると思ったなら、自分が戻せばいい。そしたら、今までのことも、すっと受け止められるようになりました。

松井:その経験が、自分を幸せにできるのは自分自身、自分次第で吉にも凶にもなる、という今のぶっしーさんの考え方につながっているんですね。

犬伏:だって、人のせいにするのって悔しいじゃないですか。それって、自分の人生を誰かに左右されているってことでしょう。強がるのをやめて、素直に、自分のために生きようって思うと、いい意味で、誰かのために生きられるようにもなる。決して、あなたのために…と押し付けることなく。
一時期は、暗い人生…って思っていたけど、何でも結果オーライにしなきゃ損(笑)見誤ったことに気づけて、そこから得た価値観は、何も失うことがないなって思いました。


「物事は表裏一体。捉え方によって大きく印象が変わる」

「つらいと思っていたのは『こうじゃなきゃいけない』という殻に、自分自身を押し込めていただけのこと」

「自分のために生きることが、誰かのために生きることにもつながる」

ぶっしーさんから溢れ出る、たくさんの力強い言葉たち。

トークセッションはまだまだ続きます。続きは後編にて。
↓↓↓

一児の母となったモデル、犬伏まりさん「あなたの人生の真ん中を走るのは、あなた」後編

 

☆協力:株式会社岡村製作所・WORK MILLプロジェクト
Open Innovation Biotope “bee”
http://workmill.jp/bee/

☆撮影:上田涼子
kikka’s airy photo works
https://ameblo.jp/citrus-blossom/