小学生がプログラミング!子供たちのロボット教室

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4月は子どもも親も忙しい季節。ゆっくりお花見に出かける暇もなく新年度準備に追われていたわが家ですが、4/9(日)に、京都リサーチパークで毎月開催されている「子供たちによる子供たちのロボット教室」に小3のむすこと参加しました。

オヤノミカタ代表の松井さんからプログラミングを学べる小学生向けの教室があると聞いて、

「めっちゃおもしろそうですね!どこでやってるんですか?!」

とすぐに飛びついた私。

昔「ロボット開発の人になりたいな〜」なんて言っていたむすこが算数に苦手意識を持ち始めたこともあって、ロボット開発を体験しながら数字の世界を楽しんでほしいと思い、すぐに申し込みました。

自分でやること。そして、互いに教え合うこと。

先着15名を迎えて開催されるロボット教室。ドキドキしながら教室に入ると、机の上には大きなボックスとPCが。そして、ボックスにはむすこが大好きなレゴのマーク!プログラミングにも使えるなんて、さすがレゴ。むすこも嬉しそうです。

LEGO Mindstorms

むすこは同じく初めて参加する小3の男の子とペアで、作業を進めることに。まずは全員の自己紹介から始まります。そして、主催者の湯川さんから注意事項の説明がありました。

「まず、あいさつをすること。そして、ケガをしないこと。ルールはそれだけです。あとは自由にやってください。」

え、こんなに難しそうなことをやるのに、それだけですか!あまりのシンプルさに感動しながら湯川さんにお話を伺ってみると

「私たちはほとんど何もしませんよ。ほったらかしです。
子どもたちが自分でできるんです。」

とにこやかにおっしゃいます。次世代のものづくりに関わる人材の育成という理念のもと、このロボット教室だけでなく、学生や研究者、エンジニア、企業が集まってビジネスモデル創出を目指すワークスペースの提供など、様々な活動をされている湯川さん。子どもたちの自主性と相互学習を大切にし、失敗から学んでほしいという考えから、


口を出さず、
手を出さず、
心離さず


を心がけているそうです。

でもプログラミングってけっこう難しいんじゃ……と心配する私たち親をよそに、さっそく箱をあけはじめる子どもたち。

レゴのキットを使って、まずはベースロボットを組み立てます。2人ともレゴが大好きなので、手慣れた様子。どんどんページをめくっていきます。

約30分で、ベースロボットが完成しました。次はいよいよPCでのプログラミング。冊子の図と同じになるようにプログラムを組んでいきます。慣れない手つきでマウスを動かし、キーボードを叩き、一つひとつ数字を入力していきます。

最初は、「3秒前進して、4秒後退する」という単純な動き。

入力ができたら、PCとロボをつないで「ダウンロード」ボタンを押します。ピロリーンという音が楽しくて何度もダウンロードする男子たち。

さぁ、無事に動くでしょうか。

「動いた!」
「おぉ〜!」

ウィンウィンと音を上げながらタイヤを回転させ、きっちり3秒前進・4秒後退してくれたベースロボ。あっという間に第一段階クリア!

さっそく次の動作にチャレンジです。今度は、右に曲がります。プログラムの画面はこんな感じ。冊子では、小学生でもわかるようイラストつきで詳しく解説してくれます。

右に曲がる動作はなんなくクリアし、次のチャレンジはこのジグザグ道。紙面で見ると簡単そうですが、いざプログラミングをしてみると……

ぐるっと回ってUターンしてしまったり、反対に曲がってしまったり、障害物を通り越してしまったりと、なかなか難しいんです。動きの全体像を覚えてプログラムと照らし合わせないと、どの部分に問題があったのかがわからないため、修正も一筋縄ではいきません。

壁にぶつかった時にどうするかが、一番大切。

「ここ50じゃ多すぎるんちゃう?」
「秒数が1やと短いから、3にしてみよ」

数値を変えて、ベースロボットにダウンロード。ところが何度やっても、人の机につっこんだり、障害物に当ってひっくりかえったりの繰り返し。5回、6回とチャレンジするものの、数値の変化が実際の曲がり具合にどう表れているのか、よくわからない……そこで、中学生の先輩に聞きに行くことに。

「直角に曲がるにはどうすればいいんですか?」

この2人は、もう2年程ロボット教室に通っているという大ベテラン。

「見せてみ」
「ここを45にすればいいねん」

と教えてもらいました。数値を合わせると、さっそく動かしてみます。先輩も見に来てくれました。

「あ!直角に曲がった!!」
「やった〜!!」

こんな風に、年齢の違う子ども同士が教えたり協力し合ったりすることも、子どもたちにとってはいい経験になります。湯川さんや大人のスタッフは、子どもたちの様子を伺い、声をかけながらも、なるべく手は出さずに見守るようにしているそうです。

(左からスタッフの方、湯川さん)

あとは、障害物の位置に合わせて進む秒数を調整するのみ。十数回目のチャレンジで、ジグザグ道をクリアしました!あっという間に、3時間のロボット教室も残り40分ほどに。まわりでは、床にテープではられた複雑なコースを走らせる子どもも。試しては調整してを繰り返し、自分で考えながらプログラムを改良していきます。

さて、むすこたちは超音波センサーをベースロボに装着することに。色んな部品があるんですね。

今度は「障害物の15cm手前で止まる」という機能にチャレンジするそうです。さっきよりも複雑なプログラムを、冊子を見ながら1つずつ打ち込んでいく2人。後ろで見ている私には、もはや何がなんだかわかりません。

飽きっぽいむすことは対照的に、粘り強く数値を点検して間違いを直してくれる相方くん。


むすこ 「組み立てんのは好きやけど、”ぷろぐらみんぐ” は苦手やわ〜」
私 「次からは一人で全部やらなあかんかもしれへんで!皆一人一台PC持ってやったはるやろ」
むすこ 「はっそうか!やばい!」


というようなやり取りを何度かしましたが、相方くんにアドバイスをもらいながらプログラミングもしっかり経験することができました。相方くん、ありがとう。

新しいプログラムをダウンロードしたベースロボットを地面におろし、スタートボタンを押します。ボックスに向かって進んでいき、徐々にスピードを落として……15cm手前でピタッと止まりました。これはすごい〜!

壁に机、自分の手足などなど色んなもので実験しているうちに、あっという間に終了15分前に。最後は、一人ずつ今日の取り組みを発表します。皆の作ったロボットたちが、高性能だったりおもしろかったりして、いちいち「お〜」と声を上げてしまう私でした。

机にぶらさがってゆらゆら前後にゆれる可愛らしいふくろうロボットに、

ブロックを色ごとに分類するカラーソーターロボット。

大人顔負けの本格的なロボットを一人でさらりと作る小学生。かっこよすぎます。むすこは、3時間の長丁場だったので疲れたかと思いきや「次も絶対行きたい!」とやる気まんまんの様子。通い続ければ、皆みたいなすごいロボットを作れるようになるのでしょうか。

ものづくりのおもしろさを、次の世代に伝えたい。

2015年5月にスタートしたこの教室。長年ものづくりの世界で活躍されてきた湯川さんが、定年退職後、ある親御さんから中学1年生の子どもにプログラミングや科学・数学を教えてほしいという依頼を受けたことがきっかけだったそうです。その後、自然に子どもたちが増えていったので、教室を始めることに。これまで色々な方にお世話になった感謝を次の世代につなげていきたいとの思いで、当時から無料で開催しています。

教科の学習やスポーツ、音楽、美術など色々な習い事がありますが、こうした大人の仕事の世界を垣間見れるような場所がたくさんできるといいなぁと思います。難しいことでも、ひとたび興味を持てばぐいぐい吸収していく子どもたち。プログラミングの知識だけでなく、人と協力することや成果を発表することも楽しく学べるロボット教室でした!

 

8月にはKRP-WEEKというリサーチパークの催しにて、乗り物を作るイベントを開催されるそうです。モーター会社からも協力を得て、現在準備を進めておられるとのこと。どんなマシンができあがるのか、今から夏が楽しみです!

 


子供による子供のためのロボット教室
https://www.facebook.com/527895330702768/
毎月1回、京都リサーチパーク内・京都高度技術研究所8F(ASTEM棟)にて開催。
参加費無料。