【かきかた教室】現代版の寺子屋を全国へ。

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子どもたちへ向けた『かきかた教室』をされている、川田道子さんにお会いしてまいりました。

川田さんは現在、宇治市で幼稚園〜小学校の子どもたちを対象に、文字の書き方を中心とした教室を開催され、講師としてご活躍されています。2015年、関西の女性起業家を応援するLED関西で、ファイナリストにも選出されました。

「子どもが輝く瞬間を見てしまった。もう辞められません」そうおっしゃる川田さん。『かきかた教室』を全国へ広げたいという想いから、様々な挑戦を続けておられます。

5年間で延べ36,000人を育てた教室

川田さんの『かきかた教室』は、2011年に宇治市みのり幼稚園内でスタート。現在は自宅(ここかわ教室)、ひいらぎ保育園を含む3ヶ所で開催されています。
http://www.kokokawa.info/

これまでに教えて来られた生徒さんは、5年間で延べ36,000人以上とのこと。実に4,500回以上の授業をされていく中で、教材も独自のものを開発されているそうです。

早速ですが、見学させて頂きます。この日は幼稚園での開催でした。

こちらが、実際の教室風景。川田さんご自身の授業ですね。

大人が寄り添って、一緒に文字を練習します。子どもたちも真剣。

できた!

うーん、これも楽しそう。

後半には、紙芝居も。

長くないのかな?と思っていた45分の授業は、実際はあっという間でした。子どもたちも楽しんでいて、集中している様子が伝わってきます。子どもが具体的に文字をイメージできるよう、今でも日々教え方を試行錯誤しながら、授業を積み重ねておられます。

子どもの成功体験を育む場所

教室の運営にあたっては、”見つめ、見守り、心に寄り添って励ますこと” を心がけているとおっしゃる川田さん。「綺麗に文字が書けるようになるのも大事ですが、それだけを教えたいわけではありません。人より早く書ける子どもにすることを目指しているわけでもありません」という言葉は、とても印象的でした。

「昨日できなかったことが、できるようになる。文字が書けて、大人に読んでもらえる。子どもは小さな成功体験を重ねることで、新しいチャレンジができるようになります。自己の肯定感にも繋がります。」

「また、人の話をしっかり聞く訓練にもなります。この時期に学習習慣を身につけることは、スムーズな小学校生活につながります。『かきかた』の教室ですが、書くだけではありません。読む・聞くといったことを含めた、基本的な国語力を養うことを大切にしています」

子どもだけではなく、親の味方にも

そんな『かきかた教室』の申込者は、親が「子どもに通わせたい」というのが半分、子どもが「通いたい」というのが半分だそうです。

詳しくお話をお聞きしているうちに、この教室は子どもたちだけではなく、親を助けることにも繋がっているのだということが分かってきました。子どもが楽しく『かき方教室』にいる時間、親は自分自身の時間を作ることができるからです。子育てをしていると、どうしても時間は足りなくなってしまいがち。例えわずかな時間でも、子どもが自分の手を離れ、集中してくれる場所があるのはありがたいものです。しかもそれが、子どもが喜んでくれる場所であるなら、親の心理的負担も軽減してくれます。

「子どものために時間が無くなるのは当たり前」「自分の時間のために、預けるってかわいそう」と考えてしまう親は、たくさんいます。でも親だって、1人の人間。子どものためと思ってついつい頑張り過ぎて、自分が苦しくなってしまうこともありますよね。結果的に子どもに接する余裕が無くなってしまう、なんてことも。

子は親の背中を見て育つといいます。親が余裕を持つことも、子育ての1つの大事な要素。こうした教室の存在は、まさに親の味方となりうるのではないかと感じました。

『かきかた教室』のこれから

子どもを預ける親だけではありません。現在、川田さんはご自身も子どもたちに教える傍らで、地域のママさんたちを講師として育成されています。

「母親と講師は違います。それぞれに、別の役割があります」とおっしゃる川田さん。母親が講師として、自分の子以外と接することは、自分の子育てへのフィードバックできるものが必ずあり、また女性が社会との関わりを持つきっかけにもなるのでは、と考えておられます。

さまざまな側面を持つ、川田さんの『かきかた教室』。2016年には日本チャレンジ株式会社を設立して、法人としての運営を開始されました。現在、ご自身で開発された『京都かきかた鉛筆』を全国の子どもたちに届けるべく、クラウドファンディングも展開中です。(https://www.makuake.com/project/kakikata/

講師の認定制度の整備、脳の発達に合わせたカリキュラムづくり、他の園への全国展開も考えておられ、その挑戦はまだまだ続きます。川田さんの今後のご活躍が、とても楽しみです。